今年のバレンタインはタブレットチョコが新しい

 バレンタイン商戦たけなわの今週金曜日、阪急梅田本店の「バレンタイン2014」を見てきました。バレンタインデー1週間前にもかかわらず、早くも9階催し会場は、大勢の女性客で大混雑。さすが日本最大級を謳うだけあり、ブランド揃えと種類の多さ、関連イベントも含めて他店を圧倒する内容でした。

 最近は「友チョコ」や「ご褒美チョコ」などが注目され、男性へのギフトとしてだけでなく、女の子同士でプレゼントしたり、シェアしたり、自分ひとりでプチ贅沢を味わったりする傾向が続いています。バレンタイン会場もいまや女性のためのお祭りといった雰囲気。高級チョコブランドのソフトクリームやジェラート、出来立てトリュフを味わえるコーナーは行列ができるほど人気を集めていました。

 

 同店の「バレンタイン2014」は、108ブランド約1000種類を揃え、過去最大規模で日本一の売上高をめざすといいます。人気ショコラティエやラグジュアリーブランド、王室御用達チョコなどの「本命」向けから、「義理チョコ」向けの手頃なチョコまで多様なニーズに対応しています。

Bean to Barブームの先駆者「マストブラザーズ」のほか、日本初登場のデンマークの「フリスホルム」、ベルーの「カカオスーヨ」、阪急初登場のベトナムの「マルゥ」など国内外のタブレットチョコが勢揃い
Bean to Barブームの先駆者「マストブラザーズ」のほか、日本初登場のデンマークの「フリスホルム」、ベルーの「カカオスーヨ」、阪急初登場のベトナムの「マルゥ」など国内外のタブレットチョコが勢揃い

 なかでも注目は、タブレットチョコレート(板チョコ)。これまで高級チョコといえば、フランスやベルギーのショコラティエがつくる、中に詰め物をしたボンボンショコラが一般的でしたが、最近は、タブレットチョコを嗜好品として楽しむ愛好家が世界的に増えているそうです。ニューヨークでは、カカオ豆の焙煎から板チョコまでをファクトリーで一貫して作る「Bean to Bar」が注目を集め、ブームの発信地になっているとか。

 

 そこで、同店では今回、9階祝祭広場に「タブレットチョコレートミュージアム」を展開。チョコレートソムリエと厳選した国内外の板チョコ30ブランド約200種類を販売しています。一押しの「ファイン&ロー」は、ニューヨーク・ブルックリンにある最先端のBean to Bar。流行のロウフードのチョコレート版で、カカオ豆の栄養分や酵素を損なわないよう48℃以下の低温製法でつくられています。ヘルシーなダークチョコなので毎日食べても大丈夫なのだとか。ほかにも、Bean to Bar ブームの火付け役、ニューヨークの「マストブラザーズ」や、3大陸に自家農園を所有するスイスの「アケッソンズ」、カカオ産地を支援し、地球環境保全をめざす「オリジナルビーンズ」など話題のブランドも。

 

ニューヨーク・ブルックリンのファクトリーで、カカオ豆の焙煎から作られる「ファイン&ロー」
ニューヨーク・ブルックリンのファクトリーでカカオ豆の焙煎から作られる「ファイン&ロー」
南米、アフリカ、アジアの3大陸に自家農園を所有するスイスの「アケッソンズ」
南米、アフリカ、アジアの3大陸に自家農園を所有するスイスの「アケッソンズ」
パッケージの裏面に記載されているコードをホームページに入力すると1本のカカオの木を植樹するという環境を守るプログラム付き「オリジナルビーンズ」
パッケージの裏面に記載されているコードをホームページに入力すると1本のカカオの木を植樹するという環境を守るプログラム付き「オリジナルビーンズ」

 チョコレートソムリエのさつたにかなこさんは「豆の品種、産地によって味が違うので食べ比べてみて欲しい。口の中でカカオバターを溶かしながら味わうと違いがわかります」と、テイスティングの楽しさをアピール。同店洋菓子バイヤーの高見さゆりさんも「これまでボンボンショコラを押してきましたが、チョコレートをより楽しんでもらうためにタブレットチョコも多数揃えました。テイスティング方法を知って自分でも味わってほしいですね」と話します。

 

 同店のバレンタイン商戦は、1月8日のネット通販からスタート。景気好転の影響か、1粒1500円のラグジュアリーブランドチョコが早期に完売したほか、義理チョコ復活の兆しもあり、売上げは順調に伸びているそうです。