先日、ブライダルウェアメーカー松尾の新作コレクション展示会に行ってきました。
「ステラ・デ・リベロ」「ハーディ・エイミス」「ラトリエ・マリアージュ」など人気のウェディングドレスブランドを展開している同社ですが、今回は2つの新ブランドを発表。最近のブライダルトレンドに対応した新しいコンセプトのウェディングドレスを提案していました。
ひとつめの新ブランドは、ベルギー・アントワープ発の「マリー・ド・マルゴー」。ヨーロッパのウェディング業界で活躍する気鋭のデザイナー3人が、新世代のドレススタイルをめざしたブランドです。
「モダンヴィンテージ」をコンセプトに、デザインはナチュラルでありながらもモダンで独創的。フレンチレースやシルクサテンなどの上質素材を使用したヴィンテージ感覚のドレスや、クラシックなドレス素材にカジュアルなジャージィ素材を組み合わせたドレスなど、 いずれもこれまでの慣習にとらわれない自由な発想で創られています。ヨーロッパの工場で生産された100%メイドインヨーロッパというのも注目したいところです。
デビューコレクションは「ヴィンテージ&クラシック」と「リラクシング」の2つのテーマで、ロマンティックかつノスタルジックなムードのコレクションを提案。パニエをなくしてボリョームを押さえたナチュラルシルエットのドレスやワンピース感覚のドレスが揃っています。
「最近は、高原の教会や海外のリゾート地で挙式をあげるリゾート婚が増えています。同時に、従来のようなスカートが大きく膨らんだドレスよりも、持ち運びやすく、着心地も意識したドレスを選ぶ女性も増えてきています。そのまま2次会に参加できるのも人気の理由。また、大人婚ではお色直し用のカラードレスはやめ、上質な素材を多用した高級ドレスを選ぶ傾向にあります。 マリー・ド・マルゴー は、そうした大人女子のニーズに応えるブランド」と、同社の広報担当、磯崎進さんは話します。
7月23日に、ベルギー王国大使館でデビューコレクションを披露。今秋から全国のレンタルドレスショップで展開される予定です。
もうひとつは、かつて英国王室御用達のドレスデザイナーとして活躍した「ノーマン・ハートネル」のライセンスブランド「ハートネル・ロンドン」です。ノーマン・ハートネルは1927年、ロンドン初のクチュリエとしてパリコレに参加。エリザベス女王のウェディングドレスと戴冠式のガウンをデザインしたことでも有名で、ファッションデザイナーとして初めて"Sir"の称号を授与され、ファッション業界に大きな功績を残しました。兼松繊維が日本でのマスターライセンシーを取得し、今秋冬からメンズブランドを展開していきます。松尾はサブライセンシーとして、ウェディングコレクションを発表。「ザ・スーパー・ダズリング・ウェディング」をコンセプトに、ノーマン・ハートネルの哲学と技術を受け継いだゴージャスできらびやかなドレスを提案していきます。
ナチュラルな雰囲気の「マリー・ド・マルゴー」とは異なり、レースやチュールの生地にグリッターやビーズ、ラメ、スパンコールをふんだんに施し、輝きをプラスしたゴージャス感のあるデザインが特徴です。繊細な総レースに大柄のレースモチーフを合わせ、大胆なフリル使いでバックスタイルをゴージャスに演出したドレスや総グリッターレースを使用した上品なプリンセスドレスのほか、胸元にビジューを付けたロングトレーンのマーメイドドレスやプリントにグリッターを重ねた星モチーフのドレスなど、カラードレスもグラマラスでモダン。繊細な刺繍や手の込んだ装飾と、ボリュームのあるスカートが上品で洗練された印象を与えます。
人気ブランド「ステラ・デ・リベロ」は、「マリー・ド・マルゴ」の対極にあるドレスコレクションといえます。カラフルなプリントや繊細な刺繍、デコラティブな花モチーフなどドラマティックで存在感のあるデザインが特徴で、ロマンティックなドレスからエキゾチックなドレスまで多彩なラインナップを展開しています。
今回のコレクションは「アラベスク」がテーマ。ショーでは、イスラムのモスクに見られる幾何学文様に加え、花や木、蝶々など自然の美しさを表現した華やかな柄のドレスが数多く登場しました。カラーは、プレタのトレンドカラーであるネオンカラーを採用。ウェディングではあまり使われない色ですが、チープな印象にならないよう、スパンコールで高級感を出したり、立体的なプリント刺繍やボリュームのあるフリルでゴージャス感を出しています。
今コレクションからデザイナーに就任した船越奈央子さんは、ブランドらしさを継承しながらも次のステージへの飛躍をめざしています。「手仕事が多い分、重量感のあるドレスが多いのですが、色を明るくして軽さを追求したり、生地を工夫してできるだけ軽く着やすくしています。軽くてゴージャスで他にはない洗練されたドレスを提案し、新たな顧客を開拓していきます」(船越さん)。
ウェティングドレスのトレンドは、昔からロイヤルウェディングや芸能人のウェディングドレスに少なからず影響されてきました。最近では英国のロイヤルウェディングでキャサリン妃が着用したシンプルでクラシックなプリンセスドレスが大きな話題を呼びました。このドレスはアレキサンダー・マックイーンのクリエイティブディレクター、サラ・バートン氏が手がけたもので、繊細なレースをふんだんに使用し、流麗なトレーンを引いた純白のドレスは多くの花嫁さんの参考になったことと思います。
ここ数年のデザイン傾向としては、エンパイアドレスやリボンモチーフ、Aライン、プリンセスラインが人気のようです。派手で豪華なボリュームドレスは従来から西日本を中心に好まれていますが、今後はヨーロッパのトレンドを取り入れた、クラシックだけどよりナチュラルで洗練されたドレススタイルが主流になるかもしれません。
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tani sex telefon (土曜日, 04 11月 2017 00:15)
gibelinowie
pewna wróżka (金曜日, 17 11月 2017 21:41)
Daniszewski