アソコ4号店が神戸ハーバーランドにオープン

 遊心クリエイション(大阪市西区)が運営する低価格雑貨店「ASOKO(アソコ)」の4号店が、7月18日、神戸ハーバーランドの大型商業施設「ウミエ」モザイク棟2階にオープンしました。

 

 オープン初日は開店前に約120人が並び、終日大勢の客が来店。レジ客数は約2000人だったそうです。翌日伺ったときも店内は家族連れや観光客などでにぎわっていました。神戸ハーバーランドは昨年4月にウミエと神戸アンパンマンこどもミュージアムが開業して以来、来館者が増加。今年4月にも「キディランド」がプロデュースするキャラクター専門店やパンケーキ専門店「エッグスンシングス」が出店し、かつての賑わいを取り戻しているようでした。

 

 モザイク2階の好立地に出店したアソコは、店舗面積約133坪。4月25日、大阪梅田の商業施設「NU(ヌー)茶屋町」にオープンした3号店が約270坪なので、その半分の面積です。ヌー茶屋町店は売り場全体が見渡せるオープンな店舗ですが、モザイク店は逆に間口が狭く、奥に広がっています。壁面が多いので陳列しやすい売り場なんだそうです。ただ、入ってすぐのところにレジスペースがあり、店内が見えにくいので、入り口のウィンドーと壁面を使って商品ディスプレイをしています。

 

 展開アイテム数は約1200点。約1700点のヌー茶屋町店は、自転車を置いていたり、カテゴリー毎の商品バリエーションが豊富で選ぶ楽しみがあったり、見た目もすっきりした印象ですが、モザイク店は南堀江店や原宿店と同様に、探す楽しみのある売り場になっています。

 

 今後は商業施設への出店が中心になりますので、モザイク店の品揃えと店舗オペレーションが基本となるのでしょう。昨年3月、南堀江に1号店をオープンしたときのような混乱はなく、混雑しているわりには客の出入りもスムーズ。この1年で店舗オペレーションを改善してきた成果が現れています。

 ちみなに、ヌー茶屋町店はオープン当初4000〜5000人が来店していましたが、3カ月近くが経過し、客数や売上げは落ち着いてきています。当初の想定通りの売上げで推移しており、4月のリニューアル後、前年比約140%と好調なヌー茶屋町の売上げに大きく貢献しているそうです。

 

 2013年、デンマーク発の「フライング タイガー コペンハーゲン」とともに低価格雑貨ブームを巻き起こしたアソコですが、競合店が増え、よりブランディングの確立が必要になってきています。取締役の仁木晶子氏は「アミューズメント感を大切にし、アソコに行って楽しかったとか、遊びに行こうといってもらえるようなきっかけを提案できる店にしていきたい」と話しています。

 

 モノを売るだけでなく、買い物の楽しさを提案するアソコの人気はまだしばらく続きそうです。

アソコ神戸ハーバーランド ウミエ店
アソコ神戸ハーバーランド ウミエ店
ウィンドーや入り口の壁面を利用した商品ディスプレイ
ウィンドーや入り口の壁面を利用した商品ディスプレイ
オープン初日は2000人以上が来店した
オープン初日は2000人以上が来店した
4月にオープンしたアソコ ヌー茶屋町店
4月にオープンしたアソコ ヌー茶屋町店
ヌー茶屋町店は約270坪と最大規模。ゆったりした店内で買い物を楽しめる
ヌー茶屋町店は約270坪と最大規模。ゆったりした店内で買い物を楽しめる
奥のレジ前に人気商品を集積し、並んでいる間も飽きない工夫がされている(ヌー茶屋町店)
奥のレジ前に人気商品を集積し、並んでいる間も飽きない工夫がされている(ヌー茶屋町店)
カテゴリー毎の商品バリエーションが充実している。マスキングテープ70種類、ペーパーナプキン40種類、玩具40種類(ヌー茶屋町店)
カテゴリー毎の商品バリエーションが充実している。マスキングテープ70種類、ペーパーナプキン40種類、玩具40種類(ヌー茶屋町店)