パリ発レディスブランド「スウィルデンズ」、ラピーヌが今秋冬から本格展開

 ラピーヌ(大阪市・北区)が今秋冬から展開するパリ発レディスブランド「スウィルデンズ」の2015年春夏展示会が開催されました。

 スウィルデンズは、パリジャンに定評のあるコンセプトショップ「メルシー」の創業者をファミリーに持つスタイリストのジュリエット・スウィルデンズが2006年に設立。現在、サンジェルマン地区に旗艦店、マレー地区に直営店2店舗、プランタン百貨店にインショップを展開するほか、フランス、スペイン、イタリア、イギリス、日本などのセレクトショップと百貨店にも卸販売しています。昨年度の年商は約6億円。世界のファッションピープルの間で話題のコンテンポラリーブランドです。

 

 80’Sのロックカルチャーに強く影響を受けたブランドで、デザインのキーワードは「ヴィンテージ」「ボヘミアンシック」「ロック&クラシック」「ライフスタイル」。ディテールにこだわった古着の良さにフェミニンさを融合し、ライフスタイルに則したリアルクローズを提案しているのが特徴です。「天然素材を中心に上質な素材を使用している。フィット感を重視した着心地のいいパターンも、幅広い年代層に人気の理由」と、同社UPWARDS事業部営業部長の大町有一氏は話します。

 

 中心価格帯は、Tシャツ・カットソー1万3000〜1万8000円、ブラウス2万3000〜3万3000円、ドレス3万3000〜5万5000円、ジャケット5万5000円、デニム&パンツ2万8000〜3万3000円、スカート2万5000〜3万円。

 このところ注目されつつある大人女性向けのドメスティック・コンテンポラリー市場のブランドと同クラスの価格帯です。ラグジュアリーブランドほど高くなく、気に入ったデザインであれば気兼ねなく手を出せる、キャリア女性にとってはうれしい価格設定といえます。

 同社では内外価格差を1.3〜1.5倍に抑え、「価格にシビアな消費者のニーズに応えた競争力のあるプライズレンジで、奥行きをもって売っていきたい」(同)といいます。

 

 来春夏物のテーマは「リゾート」。プレッピー、ボヘミアン、ビーチなどのキーワードからインスパイアされたコレクションを約120型提案しています。展示会で好評だったのは、綿麻混とレザーを組み合わせた異素材ミックスのライダーズジャケットや、リラックス感のあるテーラードジャケット、インディアンモチーフのプリントTシャツ、ステッチで留めたサイドのグログランテープがポイントのパンツ、ボヘミアンテイストのワンピースなど。色はアッシュ系のブラウン、ベージュ、カーキ、ネイビーが目立ちました。

 サイズは36、38、40、42の4サイズ展開。細身のジャケットは日本サイズよりワンサイズ上を選ぶといいかもしれません。

 

 今秋冬は大手セレクトショップと大手百貨店約30店舗でスタートするそうです。パリ発ならではのシックで洗練されたテイストと上質感、着心地の良さを兼ね備えたリラックスカジュアル「スウィルデンズ」。大人の女性が待ち望んでいたブランドの登場にますます期待が高まっています。