H&M京都、国内最大規模で29日オープン

 H&M( ヘネス・アンド・マウリッツ)ジャパンは、11月29日、京都・四条河原町に国内最大規模の路面店「H&Mキョウト」をオープンする。売り場面積は約3400㎡。国内最多の7フロアにレディス、メンズ、キッズ・ベビー・マタニティ、スポーツ、アクセサリーを揃え、フルコンセプトで展開する。


 2008年に日本上陸して以来、国内の主要都市を中心に出店してきた同社だが、意外にも京都初出店。その理由について同社のクリスティン・エドマン社長は「京都は日本の文化の中心地。日本上陸した当初から出店地の候補にあがっていたが、大型店舗を確保するのに時間がかかった」と話す。

 出店地は、四条河原町の交差点から北へ約2分のところで、向かいには「GAP」の大型路面店がある。さらに北へ進むと、先週オープンしたばかりのデンマーク発低価格雑貨店「フライングタイガーコペンハーゲン」があり、海外の人気ブランドも注目する通り。「河原町界隈は百貨店や専門店が集積しており、その集客力に期待している。国内にはまだ出店していない地域があるので、地元客はもちろん、国内の観光客や外国人客にアピールしていきたい」(クリスティン・エドマン社長)という。


 京都店では、子供連れを意識した売り場づくりにも力を入れている。H&Mでは初めてボーイズとガールズを分けて2フロアで展開。メインディスプレイでそれぞれの世界観を表現したほか、マネキンや鏡の数を増やし、通路幅も広くした。

 またオープン企画として、先着1000名にオリジナルクラッチバッグを配布するほか、ショッピングバッグには金閣寺と銀閣寺をイメージした和テイストのイラストを採用。赤と黒のトレンド色が印象的な京都店限定のホリデイコレクションも数量限定で販売する。


 同店は国内46店舗目。今年度はすでに9店舗出店し、12月にも2店舗オープンする。5日開業のイオンモール岡山に県内初店舗を出店。17日には滋賀県初となるピエリ守山店を売場面積2700㎡、2フロア構成で出店する。「今後もショッピングセンターや駅ビル、ファッションビル、空港などに積極的に出店していく。H&Mファミリーのブランドも含めて同一エリアへの複数出店も増えるだろう」(同)と話している。

29日のオープン日には悪天候にもかかわらず、約1200人が並んだそうです