ユニクロのデザイナーズコラボにはまる  その3

   クリストフ・ルメールはその後、ユニクロパリR&Dセンターのアーティスティックディレクターに就任。パリ発の新ライン「Uniqlo U(ユニクロ ユー)」が、2016年秋冬に全世界で発売されました。

 

 私が購入したのは、カシミヤ100%のリブクルーネックセーターと、カシミヤ100%タートルネックセーター、カシミヤ混ニットワンピース、ドット柄が可愛い極細ラムウールのクルーネックセーターなど。

 なかでも、リブのクルーネックとニットワンピースは、島精機製作所のホールガーメントでしたが、この段階ではまだ、「ホールガーメント」の表示はなく、「シームレス(縫い目がない)」とだけ説明されていました。

 ホールガーメントのカシミヤ100%のクルーネックは、フィット感はもちろん、肌触りもいいので、肌着として着用。価格は9990円と安くはありませんが、カシミヤ100%なのでヒートテックよりも暖かいのでおすすめです。

 ただ、購入1週間後に、衿ぐりの糸が切れてほどけてしまい、店頭で交換してもらいました。衿ぐりの仕様はホールガーメントではなく、縫製だったようです。

 また、ブルーのドット柄セーターはシーズン中、着倒しました。

 

 「Uniqlo U」の無縫製ニットは、今シーズン、「3D U-Knit」として登場します。

ユニクロと島精機製作所との合弁で昨年設立された「イノベーションファクトリ ー」が手がける、ホールガーメント技術を駆使した新しいニットコレクションです。

 

 立体的に編み上げているため縫い目がなく、美しいシルエットと着心地の良さが魅力。いままでは主に高級ブランドで使われていた技術を採用したニットドレスは、ニットの概念を変え、きっと多くの女性から支持されるでしょう。

 私が狙っているのは「3Dメリノリブモックネックワンピース」と「3DメリノリブVネックワンピース」。いずれも5990円で、ホールガーメントの概念も変えてしまう挑戦的な価格で発売されます。

 

 今シーズンのコラボパートナーに選んだJ.W.アンダーソンが、コメントしているように、ユニクロとのコラボは「最も優れたファッションの民主化のモデルケース」です。世界の一流デザイナーが、ユニクロの生産技術力を最大限活用して作ったファッション性の高い洋服を、誰もが手の届く価格で提供する。ユニクロのデザイナーズコラボは、究極の服づくりへの挑戦という点で、他社のコラボ企画とは一線を画しているといえるでしょう。

 

 

●2006年秋冬

秋冬の戦略商品として、「デザイナーズ・インビテーション・プロジェクト」始動 

 

●2009年秋冬

ジル・サンダー氏デザインによるコレクション「+J(プラスジェイ)」がデビュー 

 

●2011年秋冬

「+J」のラストコレクション。ジル・サンダー氏とのデザインコンサルティング契約が終了

 

●2012年春夏

アンダーカバーとのコラボレーションによる初の“家族”のためのコレクション「UU(ユニクロ アンダーカバー)」スタート 

 

●2015年秋冬

ユニクロとLEMAIRE(ルメール)のコラボレーション商品「UNIQLO AND LEMAIRE」発売 

 

●2016年秋冬

クリストフ・ルメール氏、ユニクロパリR&Dセンターのアーティスティックディレクターに就任。パリ発の新ライン「Uniqlo U(ユニクロ ユー)」発売

 

●2016年秋冬

コンフォートウエアの新しい提案「HANA TAJIMA FOR UNIQLO」発売 

 

●2017年秋冬

英国ブランド、JW ANDERSONとのコラボレーション「UNIQLO and JW ANDERSON」発売

 

●2017年秋冬

「Uniqlo U (ユニクロ ユー)」に、美しいシルエットと着心地のよさを兼ね備えた「3D U-Knit」誕生